首・肩

Neck・Shoulder

疾患一覧

  • 頸椎症、頸椎椎間板ヘルニア、ストレートネック

    肩こり、首の痛み

    首の筋肉は起きている間は常に使われています。成人の頭は体格によらずほぼ5~6kg、ボーリングのボールと同じくらいの重さです。そんな重さを常に支えている首の中には大切な血管や神経が入っています。また腕を動かすときには首や肩の筋肉を同時に使いますので、首から肩にかけての筋肉はとても疲労が溜まりやすく凝り固まりやすいのです。

    肩周囲のイラスト
  • インピンジメント症候群

    肩を上げていくときの痛みや引っかかり

    野球肩の原因の中でも多いのがインピンジメント症候群です。肩を使うたびに、肩峰や靱帯に上腕骨頭が衝突することにより、腱板がはさまれ、肩峰下滑液包に炎症を起こし、肩が痛みます。野球の投球動作の他、ラケット競技など、腕を上に振り上げる動作を繰り返すスポーツでも発症します。
    肩を上げていくとき、ある角度(70〜120°あたり)で痛みや引っかかりを感じ、それ以上肩を挙上できなくなリます。このような症状がインピンジメント症候群の特徴になります。

    インピンジメント症候群のイラスト
  • 腱板損傷

    痛みで腕が挙がらない、夜痛みで目が覚める

    腱板とは、肩の中にある棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋という4つの筋肉の腱の複合体を言います。スポーツでこの部位を負傷することは多く、腱板損傷とは、肩にある上腕骨頭に付着している腱が骨頭から剥がれたり、破れたりする損傷のことを言います。投球動作の他、ラケット競技、あるいは転倒した際に肩から落ちるなどの外傷が、その原因として挙げられます。
    痛みで腕が挙がらない。夜、痛みで目が覚める。腕を下ろす時にも痛みが走る。痛くなったほうの肩を下にして寝られないなどの症状が現れます。

    腱板のイラスト
  • リトルリーグショルダー(上腕骨骨端線離開)

    投球時、投球後、肩をねじるときの痛み

    成長期の投球障害で、投球時や投球後に肩の痛みを訴えます。子どもの骨の端の方には骨を形成する細胞が密集する成長線という軟骨(成長軟骨)がありますが、骨に比べて強度が弱く、過度の投球による負荷で損傷し、上腕骨の肩の部分の成長軟骨(骨端線)の離開(骨端線離開)が起こって痛みが表れるスポーツ障害です。放置しておくと痛むだけでなく成長障害にも繋がる可能性もあります。投球動作の他、ラケット競技、あるいは転倒した際に肩から落ちるなどの外傷が、その原因として挙げられます。
    投球時に痛み、投球後に痛み、肩をねじると痛みが出ます。

    リトルリーグショルダー(上腕骨骨端線離開)のレントゲン
  • ルーズショルダー(動揺肩、動揺性肩関節症)

    肩の不安定感・脱力感、肩が抜けるような感じ

    一般人の範囲以上に肩関節が動いてしまう方に多いスポーツ障害です。肩関節の安定化に関わっている上腕骨と肩甲骨の間にある靭帯や関節包が先天的に緩い状態にあります。こういう人が肩を使いすぎると、周囲の組織を損傷し症状が現われてきます。
    バレーボールのスパイクやサーブ、テニスのサーブやスマッシュ、槍投げなどでも生じます。
    肩を使った時に痛みます。肩の不安定感・脱力感をともなうこともあります。また、投球時のフォロースルーの際に、肩が抜けるように感じることもあります。

  • 肩甲上神経損傷(けんこうじょうしんけいそんしょう)

    肩の後ろ外側の痛み、肩全体の疲労感

    棘下筋を支配している肩甲上神経が、投球のフォロースルーのような動作のときに引っ張られたり、圧迫されたりして損傷をおこしたものです。野球の投球の他、テニスのサーブやスマッシュ、バレーボールのスパイクなどでも起こります。
    肩の痛みが肩の後ろ外側に放散します。肩甲骨の山が目立つようになります。肩全体に疲労感があります。

    肩甲上神経のイラスト
  • 肩の痛み、肩こり

    強い肩こり、手のしびれ、肩の痛み

    人間は二足歩行をするために、もともと首や腰に負担がかかりやすい体をしています。首から肩にかけての筋肉が姿勢を保つために緊張し、血行が悪くなり、重く感じるのが肩こりの原因といわれています。

主な症状

スポーツでの症状

  • 投球をする野球選手

    野球肩(投球障害肩)

    肩に痛みを発症するスポーツ障害です。野球の投球動作等、腕を大きく振る動作を繰り返すスポーツで生じる肩の痛みです。

    詳細記事

日常生活での症状

  • 首を痛がる女性

    首の痛み・肩こり

    首から肩にかけての筋肉が姿勢を保つために緊張し、血行が悪くなり、重く感じます。

    詳細記事

治療方法

標準的な治療をご希望の方向け
保険適用内

  • 高周波温熱治療、超音波治療

    当院では理学療法士が患者様の肩こり・首の痛み、野球肩に対して、高周波温熱治療や超音波治療で患部の炎症を抑えていきます。

    高周波温熱治療、超音波治療の様子
  • リハビリテーション

    理学療法士が首の痛みを発生させる原因となる体の使い方やバランスの不十分な部分に対してリハビリテーションを行います。併せて、普段心掛けることや自主エクササイズの方法をご提案させていただきます。

    リハビリをしている様子
  • 関節内注射、ステロイド注射

    その他、運動療法と並行して行う治療に肘関節注射があります。関節内注射は、必ず行うものではなく、治療上有効と判断された場合にご提案し、患者様とご相談の上行います。関節内ヒアルロン酸注射では、軟骨の主成分であるヒアルロン酸を関節内に直接注入します。ヒアルロン酸には、軟骨を保護し炎症を取る効果や軟骨の破壊を防ぐ働きがあるといわれています。
    関節内ステロイド注射は特に強い炎症がある場合、ご相談の上、使用する場合があります。

    関節内注射、ステロイド注射

先進医療での治療をご希望の方向け
保険適用外

  • PRP療法

    PRP療法(自己多血小板血漿注入療法)は、患者様ご自身の血液中に含まれる血小板を利用した再生医療であり、血小板の成分だけを高い濃度で抽出し、患部に注射することで、損傷した組織の修復(自然治癒力)が促進され、「早期治癒」や「痛みを軽減」させる効果が期待できる治療法です。

    PRP療法
  • PFC-FD療法

    PFC-FD療法とは、PRP療法同様、患者様ご自身の血液からPFC-FDを作製。さらに活性化させ血小板を濃縮(成長因子の総量がPRP療法の約2倍(※TGF-β))し、患部に注射する治療法です。 体外で成長因子を抽出、無細胞化するため、PRP療法より痛みが少ない治療法でもあります。

    PFC-FD療法
  • メディカルピラティス

    ピラティスを導入することによって、大幅なリハビリ時間の短縮と筋力強化ができると言われています。ピラティスは、もともとリハビリ用に開発され、解剖学を基に作られたエクササイズです。怪我をした人や高齢者でも余分な負担をかけずに、筋肉を鍛えられるように作られています。ピラティスは体の内側の筋肉(インナーマッスル)を鍛えることで、体のゆがみを直し、体幹が鍛えられ、きれいな姿勢を保てるようになります。結果、肩こりに大きな効果が期待できると言われています。
    当院では、疾患をよく理解しリハビリに精通した理学療法士資格と、ピラティスのリハビリコースのフル認定(マット・リフォーマー・コンプリヘンシブ)を取得した、ダブルライセンスの施術者が担当するため、ピラティスを通して、リハビリと体づくりを同時に行うことができるのが特徴です。

    メディカルピラティスをする女性
  • TENEX

    TENEX TX®は、超音波エコーガイド下小切開手術での使用を念頭に開発・設計された超音波吸引装置です。
    痛みの原因となっている腱の変性部を選択的に破砕・乳化・吸引を行うことで治癒を促進し、健常組織への影響を最小限に抑えながら、筋・骨格機能の回復が期待できます。また、従来の外科的手術と比較して、回復時間も短く、より早く日常生活に復帰することも期待できます。

    TENEXの機器