PFC-FD™療法

Freeze-Drying of Platelet-Rich Plasma (PFC-FD) Injection

PFC-FD™療法

PFC-FD™療法とは、患者自身の血小板に含まれる成長因子を活用するバイオセラピーで、関節や筋腱の疾患・損傷に対する注射によるアプローチです。PFC-FD™は、血小板の力を活用する治療法であり、 血小板由来成長因子濃縮液を凍結乾燥保存したものの商品名・サービス名となります。 「PFC-FD」は、セルソースがPlatelet-Derived Factor Concentrate Freeze Dryという造語の頭文字から名付けました。

  • PFC-FD作製方法

    • 1.ご自身の血液から作製したPRP

      ご自身の血液から作製したPRP
    • 2.PPP(platelet poor plasma)の除去+活性化

      PPP(platelet poor plasma)の除去+活性化している様子
    • 3.platelet-derived factor concentrate(pfc)血小板由来因子濃縮

      platelet-derived factor concentrate(pfc)血小板由来因子を濃縮している様子
    • 4.無細胞化 FD(フリーズドライ化)

      無細胞化 FD(フリーズドライ化)している様子
    • 5.注入

      注入している様子
  • PFC-FDの施術の副作用(リスク)

    • <施術名>

      PFC-FD療法

    • <施術の説明>

      ご自身の血小板に含まれる「成長因子」を活用するバイオセラピーです。 血小板が傷を治す際に放出する成長因子の働きを利用し、わたしたちに本来備わっている治癒力を高める治療法です。

    • <施術の副作用(リスク)>

      一般的な注射治療と同じような注射部位に痛みを感じたり、赤くなったり、腫れたり、熱を持ったり、皮下出血などを生じることがあります。

  • PFC-FDの特徴

    1.成長因子の総量がPRP療法の約2倍(※TGF-β)
    2.注射後の痛みがPRP療法より少ない
    3.フリーズドライ加工(FD)するため、6ヶ月間保存可能
    ※PRP療法は採血当日

  • PFC-FD療法が効果的な患者様

    PRP療法と効用は同じです

    詳細はこちら

    ※PRP療法と効用は同じですが、PFC-FD療法は1回の採血で作製する量が多く、保存も効くため、複数回注射を打つ必要がある症状の場合は、PFC-FD療法向きと言えます。
    ※PRP療法のトリプル相当が1バイアルとなるため、使用する量が多い変形性膝関節症の患者様にオススメです。

  • PFC-FD療法の大枠の流れ

    • 1.問診・診察

    • 2.採血

      患者様から、49mlの血液を採血します。

    • 3.血液検査(HBV,HCV,HIV,梅毒,HTLV-1)を行なった上で、PFC-FDを作製(活性化成分抽出/フリーズドライ化)

      ※血液検査、PFC-FDの作製に約3週間かかります。
      ※血液検査でPFC-FD治療不可となる場合があります。その際は、診察と血液検査費用のみ患者様負担となります。

    • 4. PFC-FDを患部に注射

    PFC-FD療法の大枠の流れのイラスト
  • PFC-FD療法をご希望の方へ

    リハビリ等で通院中の方は、理学療法士又は医師にご相談下さい。
    診察で当院へいらっしゃる方は、医師の診察を受けて頂き、治療が適応になるか判断させていただきます。

その他の治療との比較

    • 「PRP療法」と「PFC-FD療法」の違いは?

      • PRP療法とは?

        PRP療法(自己多血小板血漿注入療法)は、患者様ご自身の血液中に含まれる血小板を利用した再生医療であり、血小板の成分だけを高い濃度で抽出し、患部に注射することで、損傷した組織の修復(自然治癒力)が促進され、「早期治癒」や「痛みを軽減」させる効果が期待できる治療法です。

      • PRP療法とPFC-FD療法の違いは?

        PFC-FD療法とPRP療法の違いは、PFC-FD療法は作製したPRPをさらに活性化させ、血小板に含まれる成長因子だけを抽出、無細胞化した上で濃縮している(成長因子の総量がPRP療法の約2倍(※TGF-β))点で、これをフリーズドライ加工することにより、長期保存も可能(※PRP療法は採血当日)なPFC-FD(血小板由来因子濃縮物-フリーズドライ化)を作製することが可能になります。
        また、PFC-FD療法は、体外で成長因子を抽出、無細胞化するため、PRP療法より痛みが少ない治療法でもあります。

      <PRP(多血小板血漿注入療法) - PFC-FD(血小板由来因子濃縮物)基本情報 比較表>

      基本情報 PRP ESWT
      成長因子の総量 ◎(PRPの約2倍※)
      注射後の痛み あり 少ない
      投与日 採血当日 採血から約3週間後
      保存期間 当日のみ 約半年間

      ※:Araki et al. Tissue Engineering: Part C, 18:3,176-185, 2012